コンサートが終わってからの生徒のレッスンで、それぞれの生徒とお母様が感想を言ってくださるのだが、その中でも特に嬉しいものがいくつかあった。
1つは、けっこう昔の生徒のお母様で、ご自身もピアノの先生をされている方から。
「先生、もう、本当に私感動して、ホントに、ホントに感動したんです。ホントに。素晴らしかった。どうぞ、頑張ってずっとずっと続けてください。」
手を握って言ってくださったこの台詞と手の温もりを、私は大切にして頑張っていこうと思う。
もうひとつ。
最近の生徒のお母様で比較的若い方から。
「先生、私、ベートーベンの最初の音からもう涙が出てきて、ずっと止まらなくて。本当にスゴいと思いました。娘にも、こんなピアノを弾いてほしいと、強く思いました。」
本当に嬉しい。
一人でも感動してくれる人がいるなら、私は死ぬまでピアノを弾いていたいと思う。
それこそ、ピアニストとして本望の生涯だろう。