若手ピアニスト、喜多宏丞さんの演奏会を聴きに神戸に出向いた。
実はかれこれ10年ほど前に、高校生の時の彼の演奏を聴いたことがある。
日本学生コンクール西日本大会高校の部。
その時の彼のベートーベンソナタが未だに忘れられない。
衝撃的なベートーベンであった。
惜しくもそのときは2位であったが、それからのち、国際コンペでどんどんと勝って行く彼を「当然だわ」という思いで見ていた。
今回その喜多くんの演奏が10年ぶりに聴けると、喜んで出掛けて行った。
彼の衝撃的な才能溢れる演奏は健在であった。健在どころか、その豊かな才能はきちんと整理され、成熟されたものになっていた。
東京芸術大学でも教え始めるとのこと。
どうぞこれからの日本のクラシック音楽を率いて行ってほしい。